女子レーサーの魅力を伝える「ビューティフル・ボートレース」。今回は山川波乙(23=三重)を紹介します。思い切りのいい走りっぷりと、明朗活発な性格で人気は急上昇。23日から芦屋ボートで行われるG2レディースオールスターにファン投票22位で選出されました。もちろん人気だけでなく、レーサーとしても伸び盛り。今後の成長が楽しみな「波乗り乙女」の素顔に迫りましょう。


人気急上昇の山川波乙
人気急上昇の山川波乙

-ボートレースとの出会いは

山川波乙(以下山川) 近所の幼なじみに豊田健士郎(24=三重)さんがいて、ボートレーサーになったことを兄から聞いたことです。その後、津ボートへ見に行ってレースの迫力に感動して「これしかない」って憧れを抱きました。

-波乙の名前の由来は

山川 父の趣味がサーフィンで、波を名前に付けたいと。そこに乙女の乙を取っての「はお」です。呼びやすさがあり、大勢の人に愛されて欲しいという願いが込められてるそうです。


高校時代の体育祭でバスケ仲間と(中央が山川)
高校時代の体育祭でバスケ仲間と(中央が山川)

-学生時代の運動歴は

山川 小3から高3までバスケットボールをやってました。ポジションはポイントガード。実績としては、中学時代に県大会準優勝、高校時代に全国大会のベスト8になりました。

-ボートレーサー養成所時代の思い出は

山川 あっという間の1年間でした。初めてボートに乗ったときに恐怖感はなかったし、逆に「レーサーは私の天職だ」と思うほどでしたから(笑い)。

-いざ、デビューして感じたことは

山川 あれ、天職じゃなかったかもって…。すごく壁を感じました。何年、いや何十年も走ってる大先輩がいらっしゃるんですから、レベルの違いは歴然です。でも、最近になって少しは壁がなくなってきたかなと思うようになりました。


おしゃれなカフェを巡るのが趣味です
おしゃれなカフェを巡るのが趣味です

-オフの日は何をしてる

山川 旅行やスノボに行ったり、カフェ巡りをしたいのですが…。コロナウイルスの影響もあって、最近は遊びに行けてません。愛犬と近所の河川敷で戯れる程度です。それよりも、ペラ小屋へ行って、豊田さんに教わりながらペラ調整の勉強をすることが多いです。


私の彼氏、スタンダードプードルのトイ君です
私の彼氏、スタンダードプードルのトイ君です

-レディースオールスターに初選出された

山川 まさか私が選ばれるとは思ってなかったので、うれしい半面でプレッシャーを感じています。気負い過ぎて空回りしそうなので、今から気持ちを落ち着けています。

-今後の目標は

山川 まずはA級になること。そして、師匠の塩崎桐加(28=三重)さんと優勝戦で一緒に走りたい。大きな夢はクイーンズクライマックスを優勝して、女子の一番になることです。


幼なじみの前川楓選手(リオデジャネイロパラリンピック陸上競技日本代表)とドレスコーデ
幼なじみの前川楓選手(リオデジャネイロパラリンピック陸上競技日本代表)とドレスコーデ

-最後にボートレースのアピールを

山川 男女が同じフィールドで戦う競技であることが一番の魅力。努力をすればするだけ結果が伴ってくるので、やりがいもあります。少しでも興味を持たれた方がいらっしゃれば、ぜひレース場へ見に来てください。お待ちしています。

※次回は3月9日更新予定


養成所に入所するまでアルバイトしていた津市内の焼肉店「七輪屋」で。タン塩が大好き!(写真は本人提供)
養成所に入所するまでアルバイトしていた津市内の焼肉店「七輪屋」で。タン塩が大好き!(写真は本人提供)

◆山川波乙(やまかわ・はお)1997(平9)9月27日、三重県津市生まれ。四日市商業高校を卒業後、124期生として19年5月の津一般戦でデビュー。初勝利は20年6月の津ヴィーナスシリーズ。昨年の獲得賞金は519万7000円。154センチ、46キロ。血液型O。