女子レーサーの素顔に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は池田なな(22=大阪)を紹介する。数少ない和歌山県出身のボートレーサー。レースでは、まだまだ課題を残すものの、師匠・原田秀弥の背中を見ながら、日々精進している。プライベートでは、師匠の勧めでゴルフにチャレンジ。夢中になっているボートレースで女子のてっぺんを目指す。


池田なな(2022年7月5日撮影)
池田なな(2022年7月5日撮影)

-選手になったきっかけ

池田なな(以下池田) 小学校2年生から高校3年生までソフトボールをしていました。ポジションは外野手。最後はセンターでした。特に進路が決まっていなくて、父からボートレーサーを勧められました。これといった夢もなかったので、受けてみようかなと思い1度目は駄目でしたが、2度目のチャレンジで合格しました。


小さい頃からソフトボールで汗を流した
小さい頃からソフトボールで汗を流した

左利きでポジションは外野手
左利きでポジションは外野手

-どんなレーサーを目指す

池田 まずはA級に上がりたいのが1番ですね。さらに女子の中でもスピードのあるターンがしたいです。今は握っていくレースしかできていませんね。差すことは道中の立ち回りも磨いていかないといけませんね。さらに、同じ握るでも安定していないので、そこは課題だと思います。女子戦に限らず、常に準優にも乗れるような選手を目指したいし、初優勝もしたいです。

-趣味は

池田 師匠は原田秀弥(43=大阪)さんです。ゴルフが好きで私も勧められてちょっとずつやっています。実は左利きなんですが、原田さんに「右で打ったら」と言われて、右で練習をしています。まだラウンドは数をこなしていませんが、原田さんや同期とコースに出ています。最高は129なので、目標は100ぐらいで回りたい(笑い)。もう少し上達していきたいですね。


師匠に勧められたゴルフに取り組んでいる
師匠に勧められたゴルフに取り組んでいる

-地元が和歌山県。自慢は

池田 キャンプのイメージかな。父がキャンプ用品などを扱う店をしているんです。父に連れられて行ったこともあるんですが、虫が駄目なんですよ。私は経験して、もういいかなって…(笑い)。他には白浜が有名です。温泉やビーチに囲まれたリゾート地。海鮮料理がとてもおいしいですよね。でも私…、海鮮が駄目なんですよ。オチばかりですみません。最近、同期の内山七海さんと坂野さくらさんが和歌山まで遊びに来てくれました。


碧南訓練時に仲良し同期との1枚
碧南訓練時に仲良し同期との1枚

仲良しの同期が和歌山まで遊びに来てくれました。左から池田なな、内山七海、坂野さくら
仲良しの同期が和歌山まで遊びに来てくれました。左から池田なな、内山七海、坂野さくら

-ボートレースの魅力は

池田 レース場にも2度しか足を運んでいないし、ルールすら知らなかったんです。それでも、選手を目指すなら誰にでもチャンスがあります。学歴も関係ないし、自分の力でお金を稼ぐこともできるのが最大の魅力ですね。ボートレースのことを何も知らなくて、夢がなかった私でも選手になることができました。今はボートレースに夢中です。LOVEです。そんな夢中になって水面を駆け抜けている姿をぜひ、レース場へ足を運んでもらい応援してください。

※次回は8月9日更新予定

◆池田なな(いけだ・なな)2000年(平12)6月20日、和歌山県生まれ。127期生として20年11月に住之江でデビュー。初勝利は21年7月の下関オールレディース。通算3勝。昨年獲得賞金は465万1000円。今年の獲得賞金は114万5000円(7月6日現在)151センチ、49キロ。血液型A。