女子レーサーの素顔に迫る「ビューティフルボートレース」。今回は樫葉新心(にこ・19=徳島)を紹介する。

父は次郎、母は岩崎芳美で、親子そろってボートレーサーとして活躍中だ。明るく元気な印象の彼女で、選手としては楽しく取り組んでいる。家族とは仲がいいイメージで、一体どんな感じなのか。プライベート、ボートレーサーとしての話をうかがった。


家族でコスプレの記念撮影。左から岩崎芳美、次郎、和心(わこ)、樫葉新心
家族でコスプレの記念撮影。左から岩崎芳美、次郎、和心(わこ)、樫葉新心

-学生時代はどんな部活をしていた

樫葉新心(以下樫葉) 中学生の時は陸上部、高校生の時はボート部にいました。ボート部は県に1校しかなくて、珍しかったし楽しそうだったので入りました。(ボートレースを)意識して入ってはおらず、人と違うことがしたくて入部しましたね。


-ボートレーサーになったきっかけは

樫葉 小さい頃からボートレーサーは嫌でした。(あっせんが入ると)母(岩崎芳美)は帰ってこないし、けがをしても危ないし…。(だけど)高校生の時に進路を決める際、母のレースを見たことがなくて、ちゃんと見た時にかっこいいとなりました。母の勧めもあって「楽しいし、なりたいならなった方がいい」と後押しもあってなりました。父(樫葉次郎)は(試験を)受けるとなった時は、トレーニングとかのサポートをしてくれました。


高校生時代はボート部に所属
高校生時代はボート部に所属

-やまと学校での思い出は

樫葉 母や友人からの手紙が楽しみで仕方なかったですね。同期の中でも(届くのが)一番多かったと思います。みんなから「また来てるよ」とよく言われました(笑い)。

-プロになってからはどんな感じか

樫葉 (卒業後は)母からは出てからが勝負と言われました。先輩と練習やレースをして、違いを見せつけられて差を感じました。スタートもレースも難しいと感じたし、出てからが勝負というのを実感しました。(ただ、選手になって)めちゃくちゃ楽しいし、なって良かったと思っています。


ボートに乗って記念撮影する、左から樫葉新心、和心(わこ)、岩崎芳美
ボートに乗って記念撮影する、左から樫葉新心、和心(わこ)、岩崎芳美

-同期で仲がいい選手、プライベートは

樫葉 三嶌さららと森陽多とは仲がいいです。LINEを結構したり、森とはよく電話をしますね。(プライベートでは)高校の時の友人と遊んだり、ラーメンが好きなので、両親とよく食べに行きます。

-当面の目標は

樫葉 まず一番は(デビュー初勝利をして)水神祭を挙げることと、連に絡むことです。

-最後にボートレースの魅力を

樫葉 頑張ったら頑張った分、賞金をいただけるし、結果が出た時は楽しくて、うれしくて、他では味わえないです。

※次回は6月12日更新予定


 
 

◆樫葉新心(かしば・にこ)2004年7月7日、徳島県生まれ。133期として23年11月鳴門デビュー。今年の獲得賞金は227万3000円(5月4日現在)。158センチ、47キロ、血液型B。