皆さま、こんにちは。今回は、よく聞かれる、選手になったきっかけについて書きたいと思います。

ボートレースに出会ったのはまだ物心のつく前でした。父、両祖父がボートレースが大好きで、家とレース場がかなり近く、父たちに付いて行きました。子供の遊べる場所に、当たり焼きと呼ばれる大判焼き、券が当たれば帰りに鶏モモを買って帰るのが定番でした。レースよりも、食べ物を買ってもらうのがうれしかった気がします(笑い)。中高生になるとナイター行く? そんな軽い感じで父と観戦。ただ、レースを見ても“選手”への道は考えたことがなかったです。

高校時代に撮った柴田光さんとのツーショット(本人提供)
高校時代に撮った柴田光さんとのツーショット(本人提供)

でも高校2年の時、友達の叔父さんの家へ遊びに行くことになり、その叔父さんが柴田光さんでした。家に優勝トロフィーなどが飾ってあり「かっこいい」と思ったことを覚えています。その時「君、背が小さいから選手に向いてるね」と言っていただいたのが運命の始まり。選手ってなれるの!? これが率直な気持ちでした。

当時は桐生市役所の採用試験を受ける勉強をしていましたが、選手一本に進路を絞り、高校3年には試験対策のため、授業中に、また高校受験の勉強をしていました(笑い)。減量と体力強化で、ゴミ袋をサウナスーツ代わりに使い、ランニング。勉強は苦手でしたが運動は大好き。苦になった記憶はありません。試験は一発合格できましたが、今考えると、受からないことをひとつも考えていなかったことを怖く感じます。光さんと出会い、僕の人生は大きく変わりました! また、危険を伴う仕事に心配をしながら送り出してくれた両親に、本当に感謝しています。

今月はSGオールスター(若松)があります。ファンの方へ、日頃の感謝をレースでお返しできるように頑張ります。(ボートレーサー)