7年ぶりに復活する「競輪ワールドシリーズ」が3日、防府競輪で開幕する。海外から男女各3選手が招聘(しょうへい)され、開幕戦には4選手が参加。注目は、男子トラック競技で世界NO・1、無双状態が続いているハリー・ラブレイセン(29=オランダ)で、本場の「競輪」に初挑戦する。女子は24年パリ五輪2冠のエレセ・アンドルーズ(26=ニュージーランド)が参戦。男女の世界NO・1が先陣を切るシリーズを「7年ぶり見参!!」と題して月1度、随時掲載します。

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ラブレイセンは紛れもない世界一の男だ。五輪ではスプリント、チームスプリントで21年東京、24年パリと連続金メダル。パリではケイリンも制し、昨年の世界選手権は1キロTTを加えて4冠達成と、無双状態が続いている。満を持しての参戦で「どうしても本場の競輪を体験したかったんだ」と言葉をかみしめる。

先月行われた来日会見では、早々に「戦法」まで明かした。短距離では無敵の脚力だけに、まくりを武器に戦うイメージだが「スプリントが得意だけど、日本では長い距離をもがいて先行したいんだ。何より、前を走っていた方が安全だからね」と並走による接触、落車を避けるために、徹底先行する構えだ。初戦は33バンクだけに、1度出してしまったら独り旅の公算大だ。

さらに「バンクレコードを作りたい」とまで豪語するラブレイセンに、同じ世界の舞台で戦ってきた新田祐大、地元の看板・清水裕友らがどんな戦いを挑んでいくのか注目が集まる。

男子でもう1人のトゥルーマンは18、19年に来日し、計7度の優勝を果たしている。「過去にライン戦を経験しているのは、強みになると思う」と自信を見せている。

女子のアンドルーズは両親も自転車競技の国際舞台で活躍。その才能を受け継ぎ、世界一に登り詰めた。10歳のときに家族旅行で初めて日本を訪れ、東京五輪と昨年のジャパンカップでも来日して「日本愛」を温めてきた。コロナ禍で国際競輪が中止になっていた時期も、熱心に日本開催の有無を調べていたほど。今開催にかける意気込みは、最も強いと言っていい。

グロは19歳のときに前回シリーズ(18、19年)で来日し、優勝4度と結果を残した。チャーミングな笑顔で当時、大勢のファンを魅了した人気選手だ。この2強を相手に、対戦実績のある梅川風子が敢然と立ち向かっていく。【鈴木豊】