【検車場ドキュメント】

 ◆9時10分 2日目オリオン賞を走るはずだった近藤隆司が、ぎっくり腰で欠場の知らせが入る。補欠の天田裕輝が正選手に繰り上がった。初日1予3Rに向けて「走るつもりで練習した。準備できている」ときっぱり。

 ◆11時30分 1予9Rでは、戦法が同じ田中晴基と山賀雅仁が連係する。山賀-田中の並びになり、田中は「器用な山賀さんが前の方がいい」と説明した。

 ◆11時50分 市田佳寿浩と松岡孔明が「来た? いえ、来てません」と話し込んでる。ともに前走小倉から発送した自転車の到着が遅れていた。市田は手持ちぶさたでも「業者も一生懸命で仕方ない。オレ? 小倉で優勝できたし順調」と余裕たっぷり。

 ◆12時30分 リオ五輪の真っただ中。04年アテネ五輪銀メダルの伏見俊昭は真っ黒に日焼けして「暑いなか乗り込んだ。アテネのときほどは練習していないけどね。ただ初日のレースがよかった。残念」。2日目スタートに困惑気味だった。

 ◆12時40分 シリーズ最年長の鈴木誠は悲壮感を漂わせた。「地元でG1を走れるのは最後かも」。7月に松戸で落車し、続く平塚では右足の肉離れ。それでも「直前は練習できた」と、急ピッチで仕上げた。

 ◆13時50分 検査の大トリは浅井康太。受け付けを済ませると、弥彦G3でワンツーの北野武史に「ゴール前で車を振らなければ、オレが優勝だったのに」と詰め寄られた。