【大上悟・オレに任せろ】

 ◆11R・シャイニングスター賞 夢と、無念と、リベンジと-。果てしない五輪への情熱を競輪のトップステージに注ぐ。

 新田祐大は12年ロンドンに続いて五輪の夢を絶たれたが、今や輪界最速に異論のない男は断言した。「五輪で戦えなかった分、競輪の舞台で戦う」。日本からは地球の裏側に当たるリオで戦うアスリートの活躍が背中を押す。「宿舎でも、ずっと、テレビ観戦している。メダリストも他の選手からも頑張る姿にすごい刺激が入る」とアドレナリンが出まくりだ。

 初日のドリームレースは、後方からのまくり一撃で上がり9秒3の1番時計をたたき出して圧勝。7月の川崎サマーナイトFで右足首を痛めたがスピードスターはその不安を一掃した。圧巻のスピードはシャイニングスター賞でも全開だ。

 ファン投票のベスト9によるドリームレースは74年の第17回大会で誕生した。ファン投票1位でドリームレースを制して優勝したのは74年の阿部道(宮城)だけ。09年創設のシャイニングスター賞も制しての優勝者はまだいない。自慢のスピードで同賞をもぎ取って初の快挙へ加速する。

 完走で準決当確ならスピード勝負に迷いはない。注目の中部勢は深谷-竹内で先行策にでるが、三谷-村上も先行争いに加わる。平原-武田が前団のもつれをまくれば混戦は必至。単騎戦でも今の新田なら不安はなし。圧倒的なスピードでまくって連勝だ。

 3連単は(3)=(5)から(2)(1)(4)(8)(9)。