予選回りには慣れませんよ!? 12日に開幕する京王閣G3で、当初は1予スタート予定だった伏見俊昭が特選に繰り上がる幸運を手にした。

 これは、4月16日の当コーナーで取り上げた四日市F1と正反対の現象。この時の伏見は初日特選スタートの予定だったが、得点上位選手の急な追加で予選回りとなり、先輩の有坂直樹から「(予選スタートも)すぐに慣れるから」という妙な慰められ方をしていた。

特選シードになって余裕たっぷりの伏見俊昭(撮影・野島成浩)
特選シードになって余裕たっぷりの伏見俊昭(撮影・野島成浩)

 今回は逆に、前検当日にS級S班の桑原大志が体調不良で欠場しての棚ぼた(桑原選手、申し訳ありません)で「俺の競走得点は(当初)28番目。あーっ、またぎりぎりで予選かと思ったら特選でしょ。欠場した人には悪いけど、この流れを大事にしたい」と言葉が弾んだ。記者がたまたま持っていた京王閣グレードレース優勝者リストを見ると「そうそう、俺は02年と03年の京王閣G3で優勝している。げんがいい」。繰り上がりという起爆剤を得た伏見が、特選11Rで桜井正孝を目標に奮闘する。【野島成浩】