ガールズ114期がデビューして約1カ月半がたった。

 総勢21人のほとんどが3、4場所を消化して、今どんな思いを抱いているのか!? 弥彦ミッドナイト(14~16日)で奮闘した3人に率直な感想を聞いた。

114期ガールズ(左から渡口まりあ、寺井えりか、佐伯智恵)
114期ガールズ(左から渡口まりあ、寺井えりか、佐伯智恵)


 在校成績3位で徹底先行が身上の寺井えりか(26=北海道)が本格化の兆しを見せている。

寺井えりか
寺井えりか

 デビュー3場所目の8月富山一般で、先行で初勝利を挙げ、弥彦も予選2走は先行で突破した。

 「今は、1つ1つのレースが勉強。最初は組み立てとか仕掛けるタイミングとか分からず、先行できなかった。それが、少しずつイメージ通りに走れるようになってきた。できることが増えている」と胸を張った。アルペンスキー時代はアメリカやカナダ、イタリア、韓国へ遠征したアスリート。

 「まだ、九州に行ったことがない。この仕事はいろんな土地に行けるし楽しい」と、ポジティブな気持ちも力の源だ。



 渡口まりあ(23=山口)が自信を付けている。

渡口まりあ
渡口まりあ

 デビューから2場所は6着か7着だったが、今節は初日2着、2日目4着で初の決勝進出。

 連日、派手に立ち回っていて「前回の豊橋で、山原さくらさんや小林莉子さんにアドバイスをしていただいたおかげ。それまでは、力が自転車に伝わらなかった感じ。もっと早く教わっていればと思った。直前は、桑原大志さんにフォームを直してもらった」。周囲の助言に耳を傾ける姿勢が武器にもなる。

 在校成績は16位と平凡だが、中身は実戦向きルーキー。これからも成績は上昇カーブを描く。



 佐伯智恵(19=香川)は表情はあどけないが、好位から直線勝負を狙うガッツが光る。

佐伯智恵
佐伯智恵

 「力不足で自力が出ない。それで、動く選手を追いかける戦い。ただ、弥彦では事故になりそうな危ない走りもあった。今後は、しっかりと流れに乗って、強い選手を追走する。それができれば、自信が付くと思う」。

 弥彦ではデビューから続いた決勝進出が途切れ、予2の後は目を赤く腫らしていた。かなりの負けず嫌い。経験豊富な大西祐に走りのこつをたたき込まれ、しっかりと出直しを図る。【野島成浩】