システム障害のため3日の西武園決勝が中止となり、115期初のS級特昇がお預けとなった高橋晋也(25=福島)が、早くも心をリセットした。「もう気持ちを切り替え、次に向けて乗り込んでます」と明かした。

既にパワーはS級!高橋晋也が次走別府で特昇を果たす
既にパワーはS級!高橋晋也が次走別府で特昇を果たす

9月に1、2班戦の川崎、松戸と2場所続けて完全優勝し、迎えた西武園も鋭く仕掛けて予選、準決と圧勝した。3日の決勝に勝てば、25歳の誕生日だった4日付でS級昇格の運びとなるところだった。そこに思わぬアクシデント。自ら花を添える思いはかなわなかった。

負けたのはデビュー戦のいわき平決勝(3着)のみ。以後は白星を17個並べた。予期せぬ出来事に勢いをそがれた格好だが、意に介さない。「性格が前向きなんで。システム障害ではしようがない。誰にも、何にも、止められないよう頑張るだけです。それに西武園では、3日の夕方まで施行者さんやJKAさんが開催に向けて懸命に動いてくれてましたから」。前向きで繊細な性格が豪快な走りを支えている。

次走の別府(10~12日)で完全Vなら、115期ルーキーでS級一番乗りになる。「チャレンジから合わせたら20連勝でS級へ。これは記録かも(笑い)」。不運を笑い飛ばす高橋に心配は無用。今度こそ、特昇を決める姿が目に浮かぶ。【野島成浩】