今回は「敢闘門の向こう側」ではなく、「金網の向こう側」のお話。

F2小田原最終日の3日、東京から旅打ちに来た藤井克信さん(74期=14年5月引退)と斉藤努さん(旧姓横田・69期=18年8月引退)に同行しました。

場内にいると、明らかに体格のいい2人。

不慣れな手つきでマークシートを塗る藤井克信さん(左)と斉藤努さん
不慣れな手つきでマークシートを塗る藤井克信さん(左)と斉藤努さん

斉藤さんは車券を買うのが初めてで、「50万もうけるつもりで来ました」と鼻息が荒い。

まずは車券を買わずに7Rチャレンジ決勝を観戦。115期生の走りを見て「若い乗り方してるなあ」と、2人とも自分の若いころを思い出しているようでした。

レースが始まると2人の表情が引き締まる
レースが始まると2人の表情が引き締まる

面白かったのが8R。「金網の外なら、先輩も呼び捨てにできますね」と言っていた2人ですが、大先輩の遠沢健二が登場すると、「遠沢さん頑張ってください!」のかけ声。やはり体育会系の上下関係が染みついていました。

初めての払い戻しに斉藤努さん(左)はニンマリ
初めての払い戻しに斉藤努さん(左)はニンマリ

9Rで初めて的中すると「選手をやめたら、1時間働いてもこんなにもらえないですよ」と喜んでいました。

トータルはマイナス収支になりましたが、車券を買って金網の外で観戦する競輪を堪能していました。

2人は、引退後にそれぞれ飲食店の世界へ。

藤井さんは調布市の「もつやき処い志井」の焼き場を担当。

斉藤さんは門前仲町で「馬有」という馬肉専門店を経営しています。

両店ともに現役選手の来店も多いとのこと。行ってみると、お目当ての選手に会えるかもしれませんよ!【松井律】