先日、玉野競輪が新型コロナウイルスで中止になるなど、競輪界でも各方面に影響が出はじめている。そんな中、今開催からアップやクールダウンを行うローラー場の窓と扉が開けられた。ふだんは曇りガラスのため中の様子をうかがうことはできないが、この日はローラーに乗る後ろ姿を窓越しに見ることができた。

JKA奈良の選手管理で話を聞くと「新型コロナウイルスが出はじめたころから、換気については話があった。使っていない昼間は窓を開けているが、気温が低い時期のミッドナイトでは判断が難しかった。気温も上がってきたので」と説明した。またこの日誘導で来ていた奈良のベテラン大井啓世(54)も「レースの時に窓が開いているのは見たことがない。普段は窓を閉めて空調が効いているが、ローラーを使う人が多いとモワッとしている」と、珍しい事象に驚いていた。

コロナは怖いが風邪も怖い。選手を管理する側にとっても、新型コロナウイルスは難敵のようだ。