チャレンジ予選2Rを走る浜田昭一郎(55=鹿児島)は、3場所前の3月松阪で、04年以来20年ぶりに優勝して、弾みを付けて玉野に乗り込んできた。

「ゴールした瞬間は放心状態だったね。ガッツポーズもできなかったよ。これっぽっちも優勝するなんて思ってなかったからね」。

優勝するにはそれだけの要因がある。年齢も考えて、練習を質重視に変えた。とはいえ、鹿児島なので選手も少なく練習も1人でやってる。

「片道7キロの街道をね、ゆっくりと登っていって、くるっと回って下りはもがききる。まあ、街道でのもがき練習を1人でやっているんだ」

前場所の武雄も決勝に乗り、若手に負けない足を披露している。「このまま今期、73点ぐらいの得点を残せたら、来期は2班復帰点を取ることに挑戦したい」。さて、玉野はどうか。充実の55歳の走りに注目したい。