阿竹智史(36=徳島)が後輩太田竜馬の先行に乗って快勝した。12年6月の豊橋以来、6年9カ月ぶり2度目のG3優勝となった。

レースは単騎の野田源一が前を取り、松浦悠士-柏野智典-西岡拓朗の中国勢に、芦沢辰弘-志村太賀の関東勢が続き、太田-阿竹-北村信明の徳島勢が後方に構えて残り2周。まず太田ラインが上昇し、打鐘前に先頭に。松浦ら中国勢が中団に入り残り1周となった。太田は緩めることなく全開で逃げる。4番手から松浦がまくったが、前のけん制もあって不発。番手の阿竹が内に切り替え、迫った柏野を振り切り、ガッツポーズで駆け抜けた。

「うれしいのひと言。(昨年10月G1寛仁親王牌の左鎖骨骨折から)復帰3場所目でまさか優勝が取れるとは思ってなかった。最初に取ってから長い6年だった。今後はG1の決勝に乗ることを目標に頑張っていきたい」と涙をこらえながら話した。太田を筆頭に、若い徳島勢の勢いはすさまじい。その力も借りて、G1戦線で阿竹が活躍する日は近い。【杉森洋一】