競輪場まで富山地方鉄道富山港線に乗ってきた。意外に人が多くて驚いた。じいちゃんばあちゃんが多く、学生もちらほら。市民の足として定着しているなぁと思った。競輪場前駅で、じいちゃん達がゾロゾロと降車するのを見て何か心が癒やされた。ひと言くらい声を掛けられるのかなと思ったら、まさかのスルー。マスクをしていたので、私が何者かは知られなかったんだ、と思いたい。

通算200勝を飾った三谷竜生。ヤマコウのイチ押しだ
通算200勝を飾った三谷竜生。ヤマコウのイチ押しだ

初日、三谷竜生がやっと200勝を達成した。4月の奈良F1優勝以来、3カ月ぶりの勝ち星となった。勝ち星はそんなに気にならないと思うが、一つの区切りとしてさっぱりしただろう。竜生の強みは、何回でも踏み直せる持久力と先行も辞さないレースの組み立て。少々トップスピードが見劣りしても、巧みな位置取り(中団取り)でカバーできた。しかし、近況は好位が取れてもそこから伸びきれない。自転車がカクカク進んでいる。これは、ペダルを下に踏み込み過ぎるから起きる。自転車は、ダッシュする時は下に踏み込み、スピードに乗ったら、上半身を使って前に足を送らなければ進まない。要は力み過ぎだ。

初日のレースは、いわき平サマーナイトフェスティバルより、フォームは良くなっていた。対戦相手のレベルが違ったので、余裕があったのかもしれない。今日8Rは酒井拳蔵の番手となった。酒井も、三谷-村上博幸を後ろに付けてまくりは考え辛い。好展開をしっかりものにし、浮上するきっかけをつかみたいところだ。

(日刊スポーツ評論家)