準決12Rで谷口遼平が南潤を相手に気迫を見せた。

南に先行は許したものの、すかさず2角から仕掛けてまくり切った。結果は8着だったが、今の南を相手にあそこまで善戦すればこれからも期待できる。悔しかったのと、緊張感から解放されたのか目元にはうっすらと光るものがあった。

決勝は、平原康多の前を宿口陽一が回り、単騎の選手が3人いるので、浅井康太と関東ラインの2分戦の様相となった。

宿口は決勝なので、平原を連れて発進するだろう。浅井はどう攻略するのか。私は先行する関東ラインの前に陣取って、動いて関東勢の4番手を取り、イチかバチかのホームまくりがベストだと思う。

松浦悠士や稲垣裕之と位置取り争いになると、関東ラインで決まってしまう。浅井がホームで仕掛け、平原を1角までに越えれば坂口晃輔にもチャンスが巡ってくる。それでどちらかが優勝すれば浅井も男が上がる。

ヤマコウは総力戦に出る浅井康太に期待
ヤマコウは総力戦に出る浅井康太に期待

先の防府G3、清水裕友の優勝で場内が非常に沸いた。今節、浅井が1着インタビューで登場した時も声援がすごかったらしい。浅井自身も「いつもヒールなのに、今回は(声援が)多い」と驚いていた。

場内には若いファンがたくさん増えていたし、その声援に応えて欲しい。(日刊スポーツ評論家)