ボート界の頂上決戦、SG第32回グランプリ(19日~住之江)、プレミアムG1第6回クイーンズクライマックス(28日~大村、シリーズ戦は26日から)の出場メンバー、選手情報を届ける。

<松井繁(48=大阪)GP8位>

 ボートレース界の「王者」は、秋以降の猛攻で今年も、こともなげに頂上決戦に名を連ねた。「夏場はエンジンが悪く苦しかったけど、そこで我慢できた。我慢は大切やね」。12年連続22回目の出場、生涯獲得賞金は36億円を超えており、他の追随を許さない実績を積み上げる。10月以降にG1優勝3回。今月5日には尼崎周年でG1優勝記録を驚異の57回に伸ばし、リズムも最高潮だ。「もともとペラの合いやすい時期。いつも通り冷静にやるだけ」。長年トップを張る第一人者が、前人未到となるGP4回目のVを見据える。

<山川美由紀(51=香川)GP8位>

 3月、新設されたG2レディースオールスター初代女王となり、その貯金がものをいって3年連続4回目の出場を決めた。しかし、決して順風満帆な1年ではなかった。5月に右足肉離れを発症し約1カ月戦線離脱。復帰してからも夏場は復調せず、「きつかった」と振り返る。それも「今はしっかりケアして」、俊敏な動きが戻ってきた。大村水面には「12人全員が実績があるから五分でしょう」と笑うが、12年の第1回クイーンズクライマックス、05年レディースチャンピオンと2回の大村G1で優出。勝負強さに期待だ。