死の淵からはい上がった男が元気いっぱいだ。心筋梗塞から今年、奇跡の復帰を果たした島田竜二(43=熊本)が、復帰戦のいわき平に続き、2場所連続で予選突破を果たした。きわどい4、5着争いを制し「走れるだけでありがたいけど、復帰してみると欲が出て3着に入りたくなりますね」と豪快に笑った。

 昨年7月。街道練習中に異変をきたし、半年間休養を余儀なくされた。序盤の5カ月間は何もできなかったという。「医者のお墨付きはもらったけど、足のお墨付きはまだまだ」と冗談も言えるほどにまで回復した。「やっぱり競輪が好き」という島田。昨年5月千葉以来の決勝進出を目指す。準決9Rの走りに注目だ。