52歳のベテランが元気いっぱいだ。

 準決8Rは杉浦康一(北海道)が佐々木孝司の豪快まくりをピタリと追走し、2着で今年初の決勝行きを決めた。この日1番時計タイとなる12秒0の佐々木を懸命に追走、ゴール前は前傾姿勢で差し迫った。「前がいい動きをしてくれたから恵まれました。状態はいいけどそれより展開ですね」と照れくさそう。それでも、直近4カ月で差しの決まり手11本がある追い込み選手の貫禄を示した格好だ。

 「今でも乾いているところを見つけながら乗り込んでいますよ。やっぱり室内練習だけじゃ感覚がつかめない」とさらりと言い切る。決勝は「佐々木に世話になったから」と義理堅く3番手回り。展開不問の差し足が不気味だ。