金子大輔(37=浜松)がさばき巧者の本領を発揮して大会2回目の優勝を飾った。金子のG2優勝は13年の当大会に続き3回目。優勝は今年初で通算39回目。2着は新井恵匠、3着は吉原恭佑。

 湿走路での戦いは、全国ランク1位に2度輝いたことがある金子に軍配が上がった。好スタートを切った佐藤貴也と青山周平が1周2角で膨れた。3、4番手の金子-新井がバック一気に抜け出し、3番手以下を引き離した。先行する金子、ぴったりと離れずに仕掛けるタイミングをはかる新井のマッチレース。金子は「滑りそうな走路だったので、内に入り込まれないようにコースに集中した」と最後まで抜かせない走りを見せた。

 車の仕上がりもうまくいった。「12Rの時間帯は回転が上がらなくなるので調整した。結果が出たからいいかな」と話した。最後に「最近、グレード戦で勝てなかったのでホッとしました。これをきっかけにいい流れに持っていきたい」と満面の笑みで抱負を語った。【大野義孝】