日刊スポーツ新聞社制定「第32回ボートレース年間三賞」の表彰式が22日、東京・品川プリンスホテルでファン、関係者合わせて約150人出席のもと、盛大に行われた。初の殊勲賞を受賞した峰竜太(32=佐賀)、敢闘賞の吉川昭男(45=滋賀)、技能賞の桐生順平(31=埼玉)、特別賞の遠藤エミ(30=滋賀)には、川田員之日刊スポーツ新聞社代表取締役会長兼社長から賞金と表彰状が贈られた。

 敢闘賞に選ばれた吉川昭男が「吉川節」で喜びをかみしめた。「この席は最初で最後。峰君や桐生君にはめったに会えないので記念撮影したい(笑い)」と、ジョークを連発した。

 昨年は存在感を示した。124勝を挙げ、業界の年間最多勝利のタイトルもゲットした。年間190連対も光る。「自分なりにエンジンやペラの仕上げ方を積み上げてきた。その貯金が生きた1年だったのかな」と、315走を淡々と振り返った。

 「自分の中の宝物」という1走を得た。完全Vを飾った7月の地元びわこ。準優前の一般戦(9R)では4号艇からの前付け策で2コースまくりに出た。「朝から考え抜いて、準優の前だけど、勝負することを決めた。結果や事故を恐れずに気持ちで走れた」と“攻めの勝利”を振り返った。

 大きな糧がベテランの背中を押し続ける。「自分の意地を持って走りたい。同世代や後輩たちの励みになれば」。オヤジパワー全開で来年も三賞の席に座る。