戸田ボートのG1開設61周年戸田プリムローズが明日27日から6日間の日程で行われる。

 活躍の裏で抱えたもやもや感を、やっと晴らしつつある。中田竜太が「迷いはだんだんなくなって来てる」と流れが好転してきた。

 昨年は4月の丸亀周年でG1初優勝。ヤングダービーVも加わり、グランプリにも初出場した。ただし、丸亀V後から半年以上、調整やレース内容への違和感が続いた。初のGPは見せ場なく惨敗。「自分の弱さに気づきました」と実力差を痛感した。年始の戸田も、よもやの予選落ちで精彩を欠いた。

 それでも「これが今の実力」と明るく振る舞った。この姿を見た須藤博倫は「ふて腐ることなく何かを持って帰ろうとしている。師匠としては『よしよし』と思う部分はある」と目を細めた。この直後の福岡3Days、2月児島で優勝を飾り息を吹き返した。この勢いで迎える地元G1。「他の23場の気持ちはフラット。でも戸田だけは特別」。埼玉の昇り竜が、今年はさらなる進化へ突き進む。