【大野義孝のオレに任せろ】

 鈴木圭一郎が大会初制覇にチャレンジする。優勝戦は12R(8周戦・4100メートル)で行われる。「オレに任せろ」の大野義孝は、枠番指名1番目で4枠を選択した鈴木を本命に推す。機力は抜けており、本領のスピード戦で通算6度目のG1優勝を狙う。

 優勝戦の枠番はまず予備抽選が行われ、選択順が決まった。鈴木、永井、若井、西原、高橋、鐘ケ江、青山、荒尾の順で指名した。

 本命は鈴木だ。いの一番に4枠を選び、スピード攻勢は魅力。準決11Rは、5枠からトップSを決めて逃げ切り完勝した。「Sはいいですね」と鋭発力は変わらず抜群で、悪くても3番手にはつけてくるとみた。

 自慢の整備力を発揮し、車の仕上がる可能性は高い。準決の手応えは「大きいコースを走れなかった。リングを換えたけど、車は落ちている感じ。粗さが出てきている」と不満が残った。だが、慌てる様子は全くなく、「原因は分かっています。メタルを換えて慎重に組み直します。車は8周は必ず持ちます」と自信を持っている。

 クランクは1月SG全日本選抜連覇を達成したときのもの。今大会2日目には、自己最高時計3秒329をマークした。「タイヤは浜松優勝戦(2着)のか、4日目朝に当てたどちらかで」とタイヤの不安もない。山陽は17年10月山陽スピード王決定戦以来2度目、大会初の優勝を狙う。

 対抗は永井のイン速攻。荒尾の強襲、高橋の巧さばき。好調な西原も要注意。(4)=(1)から(8)(5)(3)。