奈良競輪場で10月24日に行われた近畿地区プロの競技実施後に、サプライズで市田佳寿浩(43=福井)のラストランが行われ、周囲のアシストで1着ゴールした。

盟友村上義弘の発案で急きょ組み込まれたエキシビション。師匠の野原哲也氏が誘導員で、村上義弘、稲垣裕之、稲川翔、川村晃司ら市田ゆかりの近畿のレーサーが集結したレースで、異彩を放ったのが競輪選手会常務理事を務める古原勝己(52=大阪)だ。

選手会役員をしているため、バンクに登場するのは約2年4カ月ぶり。昼前から入念にアップして「打倒市田や」とほくそ笑んでいたが、レースでは、市田後位の北川紋部と持ち味の外並走。一度最後方に戻ると、最終バックから前が止まって見える強烈なまくりを放ったが、空気を読んでスピードダウン。実は、古原だけが電動アシスト自転車を使用していた。レース後は市田に駆け寄って抱き合っていたが「自転車の写真だけは撮らないで」と笑わせていた。