永井大介は壇上で4回目となる技能賞獲得の喜びを口にした。

「まさか自分が取れるとは思っていなかった。青山(周平)君はSG2回だったじゃないですか。青山君に、永井さん1回なのにずるいじゃないですか、と言われた。日刊三賞を非常に取りたかったようで、残念がっていたのを見て喜びが倍増した(笑い)」。年末の頂上決戦・SS王座決定戦を制して18年を最高の形で締めくくった。TR2戦目には18年ベストの上がり3秒322を出し、最速ランナー復活を印象づけた。G13回優勝と、充実の1年だったのは間違いない。

「応援していただいたファンの声援が原動力となってSGを勝てた」。活躍できた要因は、そればかりではない。17年2月に良き伴侶を得たことも後押しした。「家に帰って誰かいるというのがいい。ご飯もおいしく作っていただける。でも、結構お金がかかる。あれを買ってくれとか。尻をたたかれて…。まあしようがない(笑い)」。新戦力の前に立ちはだかる大きな壁、SG15冠の実力者は「日刊三賞はいつもこれで最後かなと思ってしまう。来年もここに来られるように頑張る」と力強く話した。