準決9Rの西岡拓朗(35=広島)は、増原正人のカマシ先行に乗って殊勲の1勝を挙げた。

「増原君とは同門で同じ年というだけでなく、競輪場に初めて入ったのも同じ日。縁があるんです」。これを聞けば、増原があそこまで先行意欲が高かったことも納得がいく。別線の宿口陽一や吉本卓仁もまったくの無警戒だった。

同じ日に競輪選手になることを志した盟友の頑張りで勝ち取った決勝への切符。ムダには出来ない。決勝11Rは、相性のいい同県の吉本哲郎を目標に、相性のいい伊東バンクで15年9月小倉以来2度目のS級優勝を狙う。