山本梨菜(21=佐賀)は、今節参加メンバー中、唯一の佐賀支部所属だ。

前走地は、地元のからつ。8月25日初日の6日間開催を走った。その期間中の28日、九州北部で降った猛烈な雨の影響により、佐賀県全域で、河川の氾濫や浸水による被害が発生した。

「私の家は大丈夫でした。ただ、少し離れた場所では、腰の上くらいまで水やドロで埋まっていました」と深刻な被害の実態を語る。

「今節は、からつから中3日での参戦なんですけど、その3日間はずっと知人の家の畳やタンスを運び出したり、自分なりに、やれることをやっていました」。

「ボランティアの人がたくさん来てくれていますが、まだまだ人手が欲しい家があります。だからボートファンにも、ぜひ来てほしいです。1日も早い復興を望んでいます。私も頑張ります」。

被害地域への想いを胸に秘めながら、今節の敢闘を誓った。