オール7車立てだった今節の決勝12Rは、高橋晋也(24=福島)が6番手まくりで勝利し、7月にデビューした115期で初のA級1、2班戦Vを果たした。

今節は、欠場した優勝候補・尾形鉄馬に代わっての追加参戦だった。前検では「優勝候補の代役なら優勝するしかない」と意気込んでいたが、それを有言実行。予選から、ものの見事に3つ白星を並べた。

強さの秘訣(ひけつ)には新人離れした現状分析がある。予選に続き、逃げ切った準決は11秒5の上がりタイムだった。そしてこの数字が明らかになる前に「打鐘過ぎから全開で踏み、最終バックでは末の粘りを考えて流した。後半は11秒の中ぐらい」と話していた。体感を元にほとんど誤差がなく上がりを言い当て、決勝ではS級経験がある堀僚介や城幸弘をねじ伏せた。

大物感が漂うルーキーの次なる舞台は松戸(20~22日)。豪快な走りから目が離せない。