コース別データを見れば一目瞭然! 「ROAD TO チャレンジカップ」の2回目は水面特徴を紹介する。

今年の桐生コース別1着率はインから(1)51・6%、(2)14・1%、(3)13・1%、(4)12・2%、(5)7・4%、(6)2・0%。全国平均と比べるとややインが弱く、3、4コースからの1着率が高めになっている。要因のひとつは標高の高さだ。全国24場で最も高い場所に位置し、他場よりも気圧が低くなる。このためエンジンの回転が上がりにくくなり、結果的に出足やスローからの加速が鈍くなる。そして助走距離の短いスロー勢よりも、スピードに乗れるダッシュ勢の出番が増える。

しかし整備、調整力の高い実力派がそろえば内有利の水面に変身する。実際に今年の桐生周年のコース別1着率はインから(1)62・5%、(2)6・9%、(3)12・5%、(4)8・3%(5)8・3%(6)1・4%。数字が示す通りインが断然。加えて、冬場は「赤城おろし」と呼ばれる強い追い風が吹くことが多く、イン天国に拍車をかけている。

水面の広さやコース幅は全国平均並みだが、ピットから2マークまでの距離が165メートルと長く、ピット離れが進入に大きく影響する。また淡水で硬い水質のため、かかりや乗り心地の調整は必須条件。「桐生はどのコースから行くにしても、乗りやすくしないと駄目」と話す選手は多い。

【湯田坂賢一】

※明日は「男子注目選手」