カウントダウン連載「ROAD TO クラシック」の第3回は、舞台となる東京・平和島ボートレース場のコース特徴と上位エンジンを、本紙予想を担当する中川純記者が解説する。16年以来、4年ぶりのクラシック開催となる平和島。暖かい気候が続く今年は、ホーム追い風を味方にインが幅を利かせそうだ。

   ◇   ◇

<コース特徴>

今年は暖冬から続く春の訪れが早く、平和島でも2月から、暖かめのホーム追いの南風が吹いている。全国的に見てインが弱い認識のある平和島もインが強くなってきた。昨年1年間のイン1着率は45・6%。クラシックではその数字以上に強いはず。

ただ、天気の変わりやすい春だけに風が強まることも多い。レース場の発表で5メートル前後ならそんなに気にしなくていいが、7メートルを超えた時は、インの先マイが流れ、差しが台頭する場面が増えるだろう。穴を出すのはこの「差し」で、大外6コースからでも差し抜けて1着があるのが平和島だ。

<上位エンジン>

昨年12月のバトルチャンピオントーナメントでは、確たるエース機が存在しなかった。だが、その次のルーキーシリーズで山崎郡が優勝した13号機が、エース機の座に就き、今もそのパワーを持続している。これに次ぐのが、正月シリーズから2節連続Vの43号機。今月頭には地元の西舘健に、デビュー15年目での初優勝をもたらした。両エンジンともスタートの行き足が良く、回った後の足も強力だ。他では伸び型から出足型に変貌を遂げた62号機、伸び型の15号機、33号機の破壊力ある動きにも注目。【中川純】

※明日は「注目選手(上)」