真杉匠(21=栃木)の強さは本物だ。予選8Rは、全開で突っ張る南関勢を軽々とたたくと、後方を5度も振り返り、別線を金縛りにした。

昨年12月にS級特昇してから、しばらくは力を出せずにいた。ところが、6月の当所で「力はあるのにもったいない。もっとレースを見て勉強しろ」と神山拓弥から一喝されたことで覚醒。わずか3カ月で飛躍的に成績が上がった。

今開催は一番近くで成長を見てきた磯田旭も参加している。「いつも磯田さんに稽古を付けてもらっている。一緒に決勝に乗りたいですね」。

前に出て力を発揮すれば、簡単にはまくらせない。準決8Rはラインが2車でもやることは1つだ。