日刊スポーツ新聞社制定「第33回オートレース年間三賞」の選考委員会が行われ、女子特別賞は佐藤摩弥(28=川口)に決まった。

本当に強くなった。昨年は2月山陽GII若獅子杯争奪戦を制して、自己最高の48勝を挙げた。2年連続でスーパースター王座決定戦進出を果たした。20年後期ランクではS級10位に躍進。川口競走成績1位を狙うまでにスキルアップした。

「20年は学びの年」と位置付けて人一倍の向上心を持ち続けた。「19年は勢いがあって、すごく成長を感じられた。20年はもっと厳しい戦いになると思っていた。でも、学びの中でも、年末のレースで成長が感じられた。50勝を年間目標にして届かなかったけど、数字にこだわらず目の前の1勝を目標にしていきたい」。SGファイナリストの常連になるのが究極の目標で、昨年はオールスターとSS王座決定戦で結果を残した。「オールスターの優出は調子が良かっただけ。もう少し、まんべんなく活躍できるようになりたい」。

デビュー当時から整備のスタンスは一貫していて、パーツ交換に頼らず基本であるセッティングを追求する。乗る方では、さばきに進境が見られる。状態が良くない時でも互角以上に戦えることを意識する。進化を続けるサトマヤが、21年はオート界の頂点を狙う。

◆佐藤摩弥(さとう・まや)1992年(平4)5月16日、埼玉県生まれ。川口所属31期生。S級10位。16年女子初のグレード戦優勝(GII川口記念)。20年はGII若獅子杯争奪戦で優勝。SG優出は3年連続4度。通算優勝は8度。1着は222勝。151センチ、48キロ。血液型B。