過去にKEIRINグランプリや日本選手権、高松宮記念杯などのビッグレースが開催されてきた競輪近畿地区のメッカが、約2年間の改修工事を経て、今回のF1開催でリニューアルオープンする。改修されたバンクは、以前のくすんだ緑色から鮮やかなブルーへと塗り替えられ、選手管理棟や南海春木駅から通じる南門は全面改修された。

この岸和田がホームバンクの垣外中勝哉(50=大阪)は「改修後は何度も練習してるけど、以前のガタガタがなくなって、バンクが軽くなった。ハロン(200メートル)を計測したら、ふだんは12秒3、4しか出ないのに、11秒8が出てびっくり。もちろん僕が出るんだから周りはもっと出るけどね」と笑った後で「(大阪の)みんな気合入っているし、僕も頑張りたい」と意気込んだ。

試走を終えた特選12Rを走る柴崎淳も「本当に軽かった」と驚いた様子。高速バンクへ変身した岸和田で、新たなドラマが誕生する。なお大阪の緊急事態宣言を踏まえ、初日は無観客での開催。2日目以降は未定となっている。