今年初のガールズG1が始まる。松戸は華やかなのでガールズの開催がよく似合う。争覇級の選手は昨年のGPから4カ月がたち、自分の戦法や脚質を磨くいい期間を得た。これをどう生かすかがタイトル獲得につながる。佐藤水菜のように脚力がずばぬけていればいいが、多くの選手はそうではない。ましてや佐藤はレースもうまく、考えて走っている。それに勝つには、回りも巻き込む佐藤包囲網を作り上げることが大切だ。

例えば、佐藤を後方に置いて誰かのカマシを待つ。待っていれば必ず「いつもの人」が来るイメージを持たせる。するといつもより足を使わず先行ができて、もつれたらチャンスが生まれる。その結果、番手に入った選手が優勝するかもしれないが、結果を恐れず戦法を磨くのが普通開催のテーマだ。レベルが違う相手に、毎日まくりで勝っても次につながらない。G1は自分と同じレベルの選手の集まりだからだ。普通開催なら後方から届いてもG1なら難しい。普通開催は、先行でもマークでも貫いて勝負することが大切だ。すると、大事なところで強い選手をマークができて、先行選手なら先行しやすくなる。普段のイメージをG1に持ち込むことが重要だ。

児玉碧衣の努力は実るか
児玉碧衣の努力は実るか

それができている選手は児玉碧衣らごく少数の選手だ。彼女はカマシだけではなく、あえて先行の引き出しを増やすレースを心がけているように見える。自転車のセッティングもいい方向に向いているようだ。今回は33バンクなので先行有利。児玉の努力が実るかどうか見届けたい。

(日刊スポーツ評論家)