128期の武井莉里佳(20=兵庫)がデビュー戦を迎える。先月、住之江でデビューする予定だったが、けがで出遅れてしまった。治療に専念して練習にも参加していた。ようやく地元水面で前検日を迎えることができた。「左手の親指をけがしていましたが、レースになるように練習を積み重ねてきました。前検はスタートがしやすいし、乗りやすい感じもしました。まずは無事故完走が目標です」。焦らずマイペースを貫く構え。

学生時代はスポーツで汗を流す。「小学生は野球、中学でソフトテニス、高校ではソフトボールをやっていました。背が低いのですばしっこいので、セカンドをやっていました」と明るく元気なスポーツウーマンだ。

試験には4度目に合格。選手になるきっかけは「父の知人の知り合いが森(悠稀)さんだったんです。何度か連れられてレースを見ました。森さんがいなかったらレーサーになっていなかった。あと来田(衣織)さんが初めて1着を取ったレースを見たんです。ヘルメットをしていない姿を見て、とてもかっこいいと思いました。女性でも活躍ができるのはすごいと思ったんです。私はレーサーを見て、志したので、私を見てレーサーになろうと思う女子が増えてもらえるように走りたいとお思います」と目をキラキラと輝かせながら力強く話した。初日1Rの6枠でデビューする。