石井寛子(35=東京)がゴール前の鋭い伸びで、18年以来2度目の大会制覇を果たした。連覇を狙った高木真備は4着だった。

石井は鐘4角カマシの佐藤水菜-小林莉子の3番手に飛び付いた。「落車があって一瞬パニックになったけど、すぐ落ち着きました」と呼吸を整え、最終4角から一気に2人を抜き去った。

石井のビッグ優勝は19年8月のガールズドリーム以来。優勝インタビューでは思わず涙した。「ずいぶん長かったけど、昨年のボロボロがあって今がある」。しかし、喜びはつかの間。「次は年末」と、視線はすでにガールズグランプリに向かっていた。