プレミアムG1第35回レディースチャンピオン直前連載コラム2人目は池田浩美(45=静岡)に注目する。約2年前は勝率4点台まで低迷したが、近況は持ち前の攻撃力が戻ってきた。昨年末、双子の姉・明美が現役を引退。2人で腕を磨いた地元で悲願のG1優勝を見据える。

<注目選手(下)>

今年4月の浜名湖オールレディース戦。池田は11戦8勝を挙げ、地元4度目の優勝を飾った。「地元は気持ちが入るし、リラックスもできる」と感謝。優先出場権を得た今大会へ「ちゃっかりでも何でもいいから勝ちたい」と意気込んだ。

近況は持ち前の豪快まくり、強気な姿勢が戻ってきた。約2、3年前は勝率4点台まで低迷したが、20年1月に復帰した後輩三浦永理の存在が転機になった。「一緒に頑張りましょう」と激励を受け、その後のA級復帰につなげた。昨年末に双子の姉・明美が現役を引退。再び沈み、悩む日々もあったが、やはり周囲の存在を支えに気持ちを立て直した。レディースチャンピオンは2度優出。07年徳山大会ではツインズ優出をした思い出もある。

4月優勝の最終日には、レースの途中で「(明美が)、応援に来てましたよ」とバックストレッチ側から手を振り、声援を送る場面もあったそう。今回も優勝戦を先頭で駆け抜け、育ててもらった地元への恩返しと、苦楽をともにした姉の祝福を受けたい。【窪寺伸行】

◆池田浩美(いけだ・ひろみ)1976年(昭51)6月13日、浜松市生まれ。81期生として97年11月浜名湖でデビュー。同年12月の平和島で初勝利。05年2月の住之江で初優勝。G1優出は2度。通算優勝は13度。同期は佐々木康幸、池田浩二ら。162センチ、49キロ。血液型A。

※明日はドリーム戦展望