「ムーンライト男」襲名-。無観客の中、第12Rで優勝戦が行われた。地元の早川清太郎(39=伊勢崎)が、大会5度目の制覇を飾った。通算37度目、今年は3度目、G1は9度目の優勝となった。2着は青山周平が追い上げて、地元ワンツー。3着は佐藤貴也が入った。

レースは、好スタートを切った佐藤が、1周バックで岩田行雄を差して先頭。木村武之が追い上げて両者の先頭争いとなった中、早川は3番手でチャンスを待っていた。2周3角で2番手に上がると、3周1角ですかさず内へ切り返して、佐藤を逆転。後半は青山の猛追を振り切り、大会5度目の優勝を飾った。

優勝した早川は「素直に今年は全然、活躍できてなかったので、うれしいです。(試走は)1番時計じゃなかったけど、手応えを感じていた。スタートはタイミングを遅れちゃったけど、その後の展開作りがうまくいった」と話した。

払戻金は2連単(6)-(8)760円、3連単は(6)(8)(4)3650円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

◆オートレースとは 8車立てで、1周500メートルを6周(ビッグレースでは8、10周の時も)行う。全国5カ所にレース場がある。群馬・伊勢崎、埼玉・川口、静岡・浜松、山口・山陽、福岡・飯塚で開催される。選手の技量の差によってハンディ(10メートル単位で最大110メートルまで)が定められている。競走車は左回りコースに合わせて車を倒した時にハンドルが平行になるように取り付けられている。エンジンはオートレース専用に開発されたスズキ製の排気量600CC2気筒。ブレーキは追突事故防止のため付いていない。選手は元アイドルの森且行や元ロードレース世界チャンピオンの青木治親、ロードレース出身の青山周平らがいる。20年の獲得賞金NO・1は青山で8889万4055円。