SG平和島ボートレースダービー、開幕直前コラムの最終回は、初日12Rに行われるドリーム戦を展望する。1枠に座るのは、ボート界最強レーサー峰竜太。まだ手にしていないビッグタイトル制覇へ、モチベーションは最高潮だ。ただし平和島といえば東都のエース浜野谷憲吾(47=東京)が輝かしい存在。完全復活を遂げた今、地元の大看板として遠征陣に立ちはだかる。

<ドリーム戦展望>

出場予定メンバーと枠番は下記の通り。選考期間勝率上位が1枠から並び、施行者推薦で地元の浜野谷が6枠に入った。素直に予想すると、昨年のSG平和島グランプリで3度逃げ切った峰が、圧倒的優位に立つ。インが難しいと言われる平和島で、集中力の高さを見せつけた。意外!? なことに峰は、まだダービーで優勝していない。完全無欠の王者を目指す男のモチベーションは高い。

2、3枠の白井、池田も平和島実績は峰以上。だが、エンジン次第とはいえ、峰攻略は簡単ではない。そこで展開を考えると4枠・上野の動きが大きな鍵になる。上野の真骨頂は全速スタートから繰り出す豪快攻め。4カド戦となれば、1枠が先輩の峰でもスタンスは変わらない。そこに桐生、浜野谷が連動する。中でも地元水面を熟知する浜野谷のスピード衰えぬハンドルが、なんとも怖い。その浜野谷は今年、伸び重視のペラを手の内に入れている。外枠からしっかり着を取れていることが、好成績につながっている。本命は峰のイン戦でも、浜野谷の評価は落とせない。【中川純】(おわり)

◆初日12Rドリーム戦出場予定メンバー

<枠>選手名(齢=支部)

<1>峰竜太(36=佐賀)

<2>白井英治(45=山口)

<3>池田浩二(43=愛知)

<4>上野真之介(33=佐賀)

<5>桐生順平(35=埼玉)

<6>浜野谷憲吾(47=東京)