プロボクシング元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏(39)が、MXテレビなどで7日に放送された「ボートレースプレミア」にゲスト出演。「プレミアムG1第3回ボートレースバトルチャンピン(BBC)トーナメント」決勝戦を予想した。

同じ滋賀県出身の丸野一樹を推奨し、3枠の丸野が見事にまくり差しを決めて優勝。山中氏は派手なガッツポーズで喜びを表した。

「緊張感もあって注目度が増すレース。上位の選手が生き残りを懸けてチャンピオンを目指して戦うという意味では、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)と同じですね」と、BBCトーナメントの激戦を振り返った。

ボートレース界は、いよいよ年末決戦に入る。優勝賞金1億円を懸けたSG第36回グランプリが14日、大阪・住之江ボートで開幕する。26日に福岡ボートで開幕するプレミアムG1第10回クイーンズクライマックスで激闘の21年が終わる。「ボクシングは例年、年末に世界戦があって盛り上がる感じなんですけど、ボートレースも年末に向けて盛り上がっているイメージがあります。(2つのビッグレースは)地元の選手が気になりますね。調整もしやすいと思いますので。あとは、ボートレースに詳しい人にアドバイスをもらったりします。数字でいえば、もちろん「1」が好きですね」。正確なストレートとジャブで対戦相手を苦しめ「神の左」と称された山中氏。狙うレーサーをじっくり考え、鋭いストレートで仕留める(的中する)のみだ。

山中氏とボートレースの出会いは、現役時代に住之江、平和島、福岡などでのイベント出演。王者・松井繁とも交流がある。王者は王者を知る。山中氏は11年11月6日に王座を獲得し12度の防衛に成功した。実に5年9カ月も君臨していた。松井もSGタイトルを12個積み重ねた。「松井さんにあいさつをした時、緊張感が伝わってきました。レース前の緊張感と始まってからの駆け引きは、ボクシングに非常に似ています」。松井への思いと、ボートとボクシングの共通点を述べた。

最後に舟券が当たったら何に使うか聞いた。「高級なカニを家族と一緒に食べたいですね。今年は自分の中でカニがブームなので」。とびっきりの笑顔を見せた。