日刊スポーツ新聞社制定「第36回ボートレース年間三賞」の各賞受賞者が決まった。技能賞はSGグランプリVを飾った瓜生正義(45=福岡)が5年ぶり3度目の受賞を果たした。

瓜生正義が3度目の技能賞を受賞した。昨年は5年ぶりにSGグランプリを制覇。7月芦屋オーシャンカップ、11月多摩川チャレンジカップで優出2着。ポイントこそ2位だが、殊勲賞に勝るとも劣らない活躍を見せた。「エンジンは出たり出なかったりしたけど、考え方を変えずに普段通りやれることをやったのが良かった」。

昨年末のグランプリ優勝戦は4艇転覆と大波乱。記憶にも記録にも残る頂上決戦は、スローの3コースまくりを決めた。「グランプリは勝ってしまったではないけど、勝てて良かった。スタート隊形でツケマイをしようと決めた」と話す。

21年は1年間を通じて調子が良かったわけではない。「最初はいい時も悪い時もあったけど、普段通りやって、いいエンジンを引かなかった時でも動いてくれた。チャレンジカップの前からツキがあった。レースで展開がうまく向いたりしましたね」。自分を信じて焦らず努力を続けた成果を強調した。

22年の目標は「グランプリを目指して、しっかり準備をして1走1走頑張ります。賞金王になるために毎日たくさんの経験を積んでいきたい。その積み重ねがグランプリ出場につながると思います」。その姿勢を尊敬する後輩は数知れず。技術、人望ともに業界トップを目指す。

◆技能賞 終盤で猛然と追い込みポイント2位となった瓜生が31回以来、3度目の受賞。11月のSGチャレンジC優勝戦では、いったん先頭に立つなど2着。SGグランプリは一気のまくりで黄金のヘルメット戴冠。その円熟した走りは素晴らしかった。

◆瓜生正義(うりゅう・まさよし)1976年(昭51)3月5日、福岡県生まれ。76期生として95年5月若松でデビュー。初優勝は96年12月平和島。SG優勝11度、G1優勝は20度。同期に魚谷智之、原田幸哉らがいる。159センチ、53キロ。血液型A。