日刊スポーツ新聞社制定「第34回オートレース年間三賞」の選考委員会が行われ、敢闘賞は黒川京介(23=川口)、技能賞は鈴木圭一郎(27=浜松)、女子特別賞は佐藤摩弥(29=川口)に決定した。

鈴木圭一郎は19年以来、2度目の技能賞受賞となった。4月SGオールスター、11月日本選手権を制覇、年間勝利数94勝の歴代1位記録が評価された。

これまで殊勲賞も3度あって通算5度目の日刊三賞に「うれしいですね!」と喜びの感想を口にした。

「オールスターは雨の中をさばいて、10メートルオープンでの優勝と(SG優勝戦で)なかなかない展開でした。去年は雨も結構、安定して良かった。雨を頑張ってきたのが出たレースだったので、うれしかった」。

日本選手権は青山周平、荒尾聡との激闘を制した。「(道中3番手からの抜け出しと)まさかの展開に恵まれて。自分だけの力ではなく、神様は見ててくれているんだなって感じた」。ゴール後、大粒の涙をこぼした理由の1つに、ひたむきに整備、練習に明け暮れたことが間違ってなかったことを証明した。今年の抱負も「あきらめず上を目指して。1走1走戦う」とシンプルだ。

「いつも、表彰式で話すことがあるんです」。前置きして、鈴木は言った。「毎月15日付で日刊スポーツさんに自分の連載『鈴木圭一郎Calma Is Get Over~今を乗り越える』が載ってるので、15日にはぜひ買って見ていただけたら」。コロナ禍で表彰式が行われない分、ニッカン読者へのアピールも忘れなかった。

◆鈴木圭一郎(すずき・けいいちろう)1994年(平6)11月30日、東京都生まれ。浜松所属32期生。全国ランクS級2位。SG優勝は日本選手権(16、17、21年)、オールスター(17、21年)、全日本選抜(16、18年に2度、19年)、SS王座決定戦(16年)、通算優勝55度。趣味は魚釣り、車。161センチ、51キロ。血液型A。