日刊スポーツ新聞社制定の「第36回日刊ボートレース三賞」の技能賞は、昨年末のGPを制した瓜生正義(45=福岡)が受賞した。5年ぶり3度目の受賞となった。

殊勲賞は2年連続3度目の峰竜太(36=佐賀)、敢闘賞に石川真二(51=福岡)が初受賞、特別賞には女子初の24場制覇を達成し、年末のクイーンズクライマックスを制した田口節子(41=岡山)が3度目の受賞となった。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、表彰式典は行わない。

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瓜生が3度目の技能賞を受賞した。昨年は5年ぶりにSGグランプリを制覇。7月芦屋オーシャンカップ、11月多摩川チャレンジカップで優出2着。ポイントこそ2位だが、殊勲賞に勝るとも劣らない活躍を見せた。

グランプリ制覇は家族の支えも大きかったと話す。「奥さんはグランプリが近づいてくるにつれて普段の生活の中で細かいところで気を使ってくれていたし、直前には温泉にも連れていってくれて、僕が万全の状態で戦えるムードを作ってくれましたね」と内助の功があったことを明かしてくれた。

22年に入ってからも好調を維持。年明け初戦の芦屋地元戦で優出2着。続く尼崎周年は節間4勝を挙げ、今年3節目となる芦屋周年では準優3着。3月に入るとSG、G1の戦いが続き、いよいよグランプリ連覇へ本格始動が始まる。

◆瓜生正義(うりゅう・まさよし)1976年(昭51)3月5日、福岡県生まれ。76期生として95年5月若松でデビュー。初優勝は96年12月平和島。SG優勝11回、G1優勝は20回。同期に魚谷智之、原田幸哉らがいる。159センチ、53キロ。血液型A。

 

<ボートレース三賞とは>

日刊スポーツ新聞社が1986年に創設した。公営競技の三賞ではもっとも歴史があり、殊勲、敢闘、技能に特別(主に女子から選出)の4部門がある。

・殊勲賞 1節で優出した6選手にポイントを与える。17年までSG優出ポイントは8競走すべて同じだったが、18年から王者決定戦であるグランプリ優勝を100に。クラシック、オールスター、メモリアル、ダービーの4大競走Vを70にアップして集計。これらの合計点で決定する。

・敢闘賞 年間連対(1、2着)回数を争う。グレード競走、一般戦に関係なく、どのレースの連対も同じ価値とする。連対回数が同じ場合は1着回数の多い選手を優先する。

・技能賞 殊勲賞のようなポイント制ではなく、スタート力、ターン技術、ファンへのアピール度など選手の個性に着目する。

・特別賞 主に女子選手の優秀者を選出する。