鈴木圭一郎(27=浜松)は19年以来、2度目の日刊オート三賞、技能賞を受賞した。「うれしいですね」と喜びを表現した。続けて「殊勲賞じゃないっていうのが…。まだ、上がある。上を目指して1走1走、頑張ります」。過去3度受賞の殊勲賞は、18年を最後に途絶えたまま。さらに上を目指して走る意思を言葉にした。

昨年はオールスター、日本選手権でSG制覇、年間最多の94勝も飾った。「オールスター優勝は、ほっとした気持ちもありました。前の年(20年)にSGを取れなかったんで」。選手権の優勝は「オールスターから意気込み過ぎず、というのをやってきて。優勝戦で緊張しなくなりました。取れる時はチャンスをつかむというか、冷静に行けた」。メンタル面での落ち着きがタイトルを引き寄せた。

残念ながら2年連続、コロナ禍で授賞式がない。鈴木は授賞式があれば、必ず話す言葉で再び締めた。「毎月15日付に日刊スポーツ関東版、西部版で連載中のコラム「鈴木圭一郎Calma Is Get Over~今を乗り越える」を買って見て頂けたら…」。

さすが、オート界トップライダーの1人。情報発信の重要さを誰よりも理解するからこそ、連載の言葉と1着を狙う走りの両方で、ファンを魅了し続ける。