早期卒業の中野慎詞(22=岩手)が、危なげなく予選4Rを制した。最終ホームからの豪快カマシに後続が離れ、2着以下に大差勝ち。これまでは後ろを引き連れる仕掛けに徹していただけに、いよいよ本領発揮かと思われた。「本気? いや、踏み出しは抑え気味に踏んだんですけど、ただ、上に上がって追走しにくかったと思う」と反省しきり。ラスト1周前半が11秒3、上がり11秒7と、まだまだ底知れない強さを見せている。

これでデビュー16連勝として、無傷のS級特昇に「あと2」とした。初の地元出走には「(外に)お客さんが少なくて寂しかったけど、平日ですからね。中継を見ている人たちに『中野慎詞だから買いたい』と、思われるように頑張りたい。しっかり力を出し切りたい」と準決を見据えた。