121期早期卒業の中野慎詞(22=岩手)がA級決勝11Rを制し、3場所連続の完全優勝を決めた。最終ホーム4番手からのカマシ先行で、別線を一蹴した。17日付でS級に特別昇級する。

中野は前検日からの4日間で、最高の笑顔で引き揚げてきた。「(18連勝で)安心の方が大きい。うれしい気持ちと少しホッとした気持ち」と素直な思いを明かした。デビュー時に「18連勝で特昇」を目標に掲げていただけに、なおさらだろう。

今年1月1日のデビューから、わずか106日でS級レーサーとなる。

チャレンジ戦導入後、デビュー最速でS級を決めたのは深谷知広で56日だ。4人いる早期卒業生でデビューから無敗でのS級特昇は、寺崎浩平に次いで2人目となった。