ボート界のきらめくスターが一堂に会する、SG第49回ボートレースオールスターが、24日に宮島ボートで開幕する。直前連載コラムの第1回は、11人もいる初出場レーサーの中で、女子トップクラスの人気を誇る倉持莉々(28=東京)にスポットを当てる。初のSG舞台で、今の倉持が男子強豪相手にどこまで走れるか、手応えを聞いた。

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倉持は2期連続のA1勝率をマーク。女子戦で常に優出争いに絡むレースを見せ、成長を証明した。まずは「水神祭(SG初勝利)を目指して頑張ります」と元気な声が返ってきた。

ただ、ターンのみならず、ハンドルもスピードも成長途上。初めてのSGはどうなのか。「SG、そしてオールスターは誰もが経験できることではないので、期待して票を入れていただいたファン、出場できることに感謝します。うれしい半面、不安な気持ちもあります」。

また宮島の水面も過去、調整を合わせられず、いいレースができなかった。「あまり、いいイメージはないですねぇ」とちょっと弱気だ。それでも大会には、東京の大看板・浜野谷憲吾がいて、同期も村松修二、羽野直也ら、女子では倉持を含めて9人が出場する。「いろいろ教えてもらいながら、1着だけを目指します」。今できることをレースにぶつけ、水神祭をつかみ取る。【中川純】※明日は注目選手(下)

◆倉持莉々(くらもち・りり)1993年(平5)10月1日、茨城・土浦市生まれ。小学5年から始めた水球では高校2年で日本代表入り。14年5月、ボート114期生として平和島でデビュー。15年9月に住之江で初勝利。今年1月、徳山ダブル優勝戦で初優勝を飾る。同期は松尾拓、村松修二、中村桃佳、羽野直也ら。167センチ、50キロ。血液型O。