予選6Rは葛西雄太郎(43=愛媛)が4角外を伸びて制した。目標の橋本凌汰がインに詰まる苦しい展開。「橋本君が突っ張ると言っていたので、ぎりぎりまで待った。道中よほど自分で行きたい気持ちはあったけれど、付いている以上は切り替えたくなかった。でも、最後は外を踏んで何とかできた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

葛西は1月広島最終日に、誘導員早期追い抜きで痛恨の失格。4カ月の欠場を余儀なくされた。「最初は気持ちが切れて練習をする気にもなれなかった」としばらくは悶々(もんもん)とした日々を過ごしたが、その後に練習を再開。復帰2場所目の向日町は決勝進出を果たし、地元戦の今回も初日から強烈な切れ味を発揮した。準決メインの7Rは後輩の吉田智哉をマークして、ワンツーを目指す。