第12Rで優勝戦が行われ、佐藤貴也(37=浜松)が2周3角で先頭に立ち、最後は木村武之の猛追を振り切って優勝。通算30度目、G2は4度目、今大会は8年ぶり2度目の優勝を果たした。木村は惜しくも2着。3着は笠木美孝が粘った。

スタートで1番人気の鈴木圭一郎が遅れてしまい、笠木が先行する形。佐藤はすぐさま2番手に付けると、2周3角で内へ切り込み逆転。5周3角で2番手に上がった木村が、激しく追ったが、佐藤は何とか粘った。

表彰式で佐藤は「3日目までに整備して、スタートが切れるようになって、(準決からは)思い切ってレースできるようになった」と話した。

払戻金は2連単(4)-(5)2850円、3連単は(4)(5)(2)4万4470円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

◆オートレースとは 8車立てで、1周500メートルを6周(ビッグレースでは8、10周の時も)行う。全国5カ所にレース場がある。群馬・伊勢崎、埼玉・川口、静岡・浜松、山口・山陽、福岡・飯塚で開催される。選手の技量の差によってハンデ(10メートル単位で最大110メートルまで)が定められている。競走車は左回りコースに合わせて車を倒した時にハンドルが平行になるように取り付けられている。エンジンはオートレース専用に開発されたスズキ製の排気量600CC2気筒。ブレーキは追突事故防止のため付いていない。選手は元アイドルの森且行や元ロードレース世界チャンピオンの青木治親、ロードレース出身の青山周平らがいる。21年の獲得賞金NO.1は青山で1億911万6305円。過去の最高額は04年に高橋貢が記録した1億4812万4255円。