坂本貴史(33=青森)がデビュー15年目でG3初優勝を飾った。

地元の山田敦也が5番手を固めたことで、北日本勢は1つにまとまった。坂本貴は3日目までラインの先導役だったが、決勝は頼もしい後輩の嵯峨昇喜郎を目標に得た。

嵯峨が前受けから突っ張ると坂本貴は番手を守り、勝機を生かした。「地元の敦也さん、昔から一緒にG1に出ている(佐藤)友和さん、そして新山(将史)に嵯峨と最高のラインだった」と仲間に感謝した。

「今回は自分が助けてもらってG3を取ることができた。これからも北日本の一員として存在感を出せれば、結果はついてくる」と、優勝で自信を深めた。

ただ、これは通過点。グランプリ覇者である父の勉氏のように、今後はビッグでさらなる輝きを見せる。【中野公博】